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 第112回『まちむら興し塾』  
  2014年10月31日 巣鴨 ルノアール会議室
  日本の伝統「旅館 文化」を次世代に継なぐ
 【就職したくなるリゾート旅館推進事業】
  2014年11月17日 第113回『まちむら興し塾』予定
   2014年9月29日 第111回『まちむら興し塾』開催記録
  
 ■ 事業の経緯
 
  今年、7月からNPO法人ふれあいまちむら興し塾の事業として、
 減少傾向が続き、旅行業界に影響が出ている、日本の伝統『旅館文化』
 を次世代に継なぐことをテーマとして


    【就職したくなるリゾート旅館推進事業】

 の取組を始めました。


   今回は、事業を進める検討をするに当たって、参加者が旅館の現
 状を知る必要があるとの要望があり、旅館の第一線で活躍されている
 方に来て頂き、現場の生の声をお聞きする勉強会としました。

 T 旅館の現状と課題 など
 1.旅館の現状の紹介
   
( ご出席頂いた旅館の方からの発言をピックアップ )

   Q:旅館の部屋係の担当室数は?
   A:3〜4室/一人
     ⇒ ヒトコト 
       上記の回答は出席された方の旅館の理想に近い
       体制で、他の旅館では厳しいと思われます。

   Q:どのくらいの客室数が良いのか?
   A:90室以上は厳しい。
     1ヶ所での経営をするには、20室くらいの旅館を3軒
     経営するのが理想。その点、箱根地区などが有利

   Q:旅館での食事提供の方法は?
   A:部屋食が多くなっている、次いで食事処での提供

   Q:労働条件は?
   A:給与は決して高額でない
     週休2日は守られている
 

   Q:料理人の位置づけ
   A:オーナーによっては、食材の仕入に口出しできない旅館も
     あるが徐々に職人というよりサラリーマン化してきている

 2.旅館の問題点
   ・宿泊客の減少

  ・100室以上は厳しい

  ・採用
   ・大卒の就職は厳しい
    地元採用中心?
    同業者から転職

  ・スタッフ構成
   女性が多い、男性社員が望まれている。

 3.就職に当たって 

   学生はなぜ、旅館に就職したがらないのか
              ↓
   旅館で働くってカッコイイ!と思われるムーブメント?

  一例
   責任感を与えられる満足感は学生の心を動かす。/根岸

 4.出席した学生が感じている旅館のイメージ     
   ・体質・システムが旧式

   ・和風・小規模・部屋食

   ・宿の仕事は厳しいと思ってしまう。/木村

   ・転勤が無く、一生同じ場所で働くイメージ/木村

   ・インターシップの参加にあたって
    インターンとバイトと同じなら行くメリットが無い /宮林 

 U 対象とする旅館の規模・内容の絞り込みの検討 

   旅館と分類されているがその範囲は広く、客室の規模が数室から
  300室以上、施設のグレード、食事の提供の仕方、サービス内容、
  料金帯も様々で、目指す客層等々により大きく異なっているため、
  発言者がそれぞれ違うイメージでの「旅館」として検討をすすめる
  にはムリがあるため、協議の結果下記の条件に絞りこむこととしま
  した。
   
   1.客室数    100室以内 
   2.宿泊料金  1泊2食20,000円前後
   3.食事提供  部屋食か食事処で提供している
           (朝食バイキングは良しとする)
 
 V 今後の進め方 
 
    11月の勉強会までに、学生からアンケートを取り、その集計
   に基づき、問題点をピックアップし、次のステップのテーマを決
   めることになりました。

    1.学生が持っている旅館のイメージ
    2.どういう条件があれば宿泊したいと思えるか
    3.就職をすることへの意見 

    アンケート内容は、学生に一任
   
 ■ 第112回『まちむら興し塾』記録写真
いつもの顔ぶれ

前列左から、田さん。長坂、松井さん、上松さん
後列左から樋口さん、根岸君、宮林さん、木村君
ゲストは所用で退席 残念です。

巣鴨駅前 ルノアール会議室
   旅館の経営に携わっておられる
本日の ゲスト 

興味深い、お話しを伺えました。
笑いがこぼれる 
 
次々に盛んに質問があり、回答に意見交換
司会役 樋口さん  4年 木村君 
3年 宮林さん 3年 根岸君
二次会
巣鴨駅近くの居酒屋で、いつものように和気あいあい
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2014年11月17日 第113回『まちむら興し塾』の予定
     アンケートによる、質疑応答・検討
  W  お客様にも、スタッフにも満足できる「旅館」
                  とするための手順案

  【 第一ステップ 】
    
     後継者(担い手=人材)をいかに確保するか
 
    
     旅館の人気度、宿泊の受入内容・実体の把握、
       ↓
       ↓ プラス
     経営体制の問題点・課題の拾い出し
       ↓
     経営体制の見直し
       ↓
     改善策・新体制の検討

 【 第二ステップ 】
   
   NPO法人ふれあいまちむら興し塾の役割

   講習会・ワークショップの開催、コンサルなどを実施する予定

 【 第三ステップ 】
  
   新体制での実行

   1.宿泊プラン作り
   2.新松戸内部管理システム作り
     @ 接客マニュアル改正
     A 予約管理
     B 仕入・原価管理、経理
     C 労務管理
   3.販売促進計画作り
   4.地域・同業者との連携

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 ◇ 参考資料

 2014年9月29日 第111回『まちむら興し塾』での検討内容
 ■ インターシップに行きたくなるような宿とは
    事業計画を立てるために、先ず、何を、どこから手を付けてゆ
   くかを様々な見解、立場での意見交換をする勉強会となった。

  ◎ 大学と大学生 ⇒ NPOがプログラム開発 ⇒ 旅館が受入

  ◎ 旅館の現場の意見を取り入れることが重要

  ◎ どのような旅館のタイプ・規模を事業の対象とするか

    旅館といわれている宿は数室から300室以上、料金体も様々
    施設のグレード、食事の提供、サービス内容、目指す客層等々
    経営体制が大きく異なっているため絞り込みは難しい。

  ◎ 大学と連携してインターシップを導入
    ○ 教授にゼミとして組み込んでもらうのが最良だ。
      ⇒ 可能な教授はいるのか
      ⇒ 旅行新聞社の対談で秘湯をを守る会の佐藤会長と対談
        した、島川准教授とコンタクトできないか

    ◇ 湯河原宿でインターシッププログラムをJTBが開発した
      後継者育成の目的ではなく、旅館の実情を知ってもらうた
      めのプログラムで、経営内容までは開放していない模様。

    ・ 宿目線で見ると、学生に楽しんでもらい、人手不足を補い
      たいプログラムではないか!!!
      実施内容を調査することにした。

    ◇ インターシップのメリットは 
       ○ 旅館  後継者としての人材探し
       ○ 大学  新入学生への大学としての魅力フアップ
       ○ 学生  就職先

    ◇ 目的は
     ・ アルバイト的なものではなく、本格的に旅館の実情体験
       として実施するには?
       湯河原のプログラムは2週間だが、3ヶ月位は必要だ

  ◎ 旅館の実体を知る
    ホテルは人気だが旅館はなぜ不人気か?

  ◎ 人材の確保の別の手段としてワーキングホリデイ制度の活用を

  ◎ インバウンド客に旅館を活用して国際交流の場にする。 
 
  などなど、様々な意見が出されたが、時間切れとなり、次回は、コ
  メンテーターは無しで、この事業の検討だけをする勉強会とする。

  
 
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